台湾のB級グルメ、麺線。セン麺じゃなくて麺セン。この味が忘れられず、これを食べるためだけに台湾へ飛ぶ日本人も多いんだそうだ。マジですか。そこまで言われると我慢できず、噂に惹かれてやってきました。麺線と、小さい魯肉飯とのセットで750円。虎ノ門ご近所さんはオフィスに持ち帰って食べるが、そうじゃない人は外の丸パイプ椅子に座って食べるか、路上で立って食べるしかない。あ、タバコOKな人は喫煙所で座って食べるという選択肢も。
魯肉飯と言えば10年くらい前だったか、歌舞伎町に髭長魯肉飯(ひげちょうルーローハン)という店があって、たまにお世話になってたのがなくなって以来寂しい思いをしておったのです。ここのは記憶の中の髭長魯肉飯とはちょっと違うけど、共通するB級下品感が素敵でうまい。八角と、高菜の酸味と、あともうひとつ酒か何かみたいな不思議な味。大層気に入りました。
一方、麺線の方は……、何味かと言えば鰹節味。もう思いっきり鰹節。鰹節粉もその、いや、こんなに入れなくてもいいじゃん。とにかくもう麺の味も舌触りもスープのとろみのことも印象に残らないくらいの圧倒的な鰹節感。おいしいことはおいしいけど、個人的にはハマるところまでは行けそうにない。物見遊山という意味では楽しめました。
台湾麺線 (台湾料理 / 虎ノ門駅、霞ケ関駅、内幸町駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.0